セロリ案件

世界を征服しようぜ

大我とニコちゃんのコンビが絶妙にかわいい話

花家大我(29)・・・闇病院を一匹狼で闇経営する医師免許を剥奪された闇医者。ぶっきらぼう。ニコがゲーム病に罹患して以来、彼女の主治医をしている。
西馬ニコ(18)・・・年収1億のプロゲーマー。現役女子高生。勝ち気で負けず嫌い。大我が主治医であることを名目に一緒に行動する。



はい!もう、これだけでかわいい!



この二人がコンビを組んで二人三脚で敵に向かって行くのです。最高ですね。 年の差男女コンビってかわいいですよね。大好きなんですよ。
ということで、今回は大我とニコちゃんの話です。




Vシネを見終えて、大我とニコちゃんの関係が理想すぎて感動しました。

本編では主治医と患者という名目で一緒に行動していて、Vシネでは大我のゲーム病専門病院のバイトとして働くニコちゃん。
「このまま一緒に組んでいたいけれど、プロゲーマーとしてアメリカへ行きたい気持ちもある」そんなニコちゃんの気持ちも分かった上で「何かあったらいつでも連絡しろ」と居場所をちゃんと残してくれる大我。「自分には失うものはない」と無理をしていた大我に「連絡したら30分で来てよ!」と笑顔で無理を言うニコちゃん。最高かな。

「主治医と患者」という関係から「雇用主とバイト」という関係になって、最後はまた「主治医と患者」に帰結するところも二人らしくてめちゃくちゃいい。


ニコちゃんに対して「出来ればここにいてほしいけれどそうすることで本当にやりたいことへの道を閉ざしているのでは」と考えて「こいつはもう患者じゃねぇ」と言い放つ大我、なかなかの業の深さですよね。
でもニコちゃんはここで怒らないんです。大我がそんな言葉を口にする理由も思惑も全て分かっているから「あ、私のためにまた突き放すような言葉を言って自分を悪者にしてる」と理解するんです。ニコちゃんのこういうところたまらないですね~!

ニコちゃんはニコちゃんで、病院を去ったらもう大我との関係が無くなっちゃって病院に帰ってくる理由がなくなるのがいやで踏ん切りがつかない。で、上記の通り「主治医がいる病院」という名目で帰る場所が出来て、ハッピーエンド。尊い



本編といいVシネといい、まさかこの二人のコンビの絆をこんなに丁寧に書いてくれるなんて思っていなかったので驚きの連続でした。


男女コンビって恋愛感情を交えて描く方が絶対簡単だと思うんですよ。その方が惚れた腫れたや嫉妬や照れやらいろんな感情を持たせられるし、その感情を持つのも「恋してるから」の一言で済ませられる。「好き」の理由も「恋愛感情」で理解できる。

男女の「恋愛感情」ではない「好き」という感情を、子ども向け番組で、それもメインとは別のサブストーリーで表すことって容易ではなかったと思います。

大我とニコちゃんも、お互いのこと好きだし感謝しているし相手の幸せを願っている者同士「そういう関係なんじゃない?」と表現することも可能だったのですが、そうはしなかったんですね。すごく丁寧に二人の絆を描いてくれました。


どうしてもエゴが出てしまう恋愛感情とは全く別のベクトルに二人の行動原理があるところが、曖昧な表現になりますが現代っぽいなとも思います。


日本とアメリカ、物理的に離れて暮らすことになる二人。でもきっと久々に会っても1週間ぶりくらいにライトに話すんだろうな、なんて思ったり。空港まで出迎えに来ておきながら文句言う大我にニコちゃんがハイハイとキャリーケースを託したり。


病院を去るときのニコちゃんの爽やかな笑顔と「バイバーイ」が忘れられません。
「俺の側から離れるな」と伝えた相手が安心して遠くへ行ける世界になって、そしてまた自分の元に帰ってくる。大我の長年に渡る苦しみが報われたように感じるラストシーンでした。



「大我とニコちゃんがかわいすぎるから見てくれ」と言ってエグゼイドを押し付けた友人がドハマリしてくれた実績があるので、胸を張ってオススメ出来ます。大我とニコちゃんはめちゃめちゃかわいい!