セロリ案件

世界を征服しようぜ

前略おフクロ様、捻れた世界の感想です。

実況動画にてツイステを履修しました。
せっかくなので、元の作品と比べながら感想をまとめてみます。

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さすがにこんなに楽しんだのに実況動画を見ただけで終わらせるのもと思い、ゲームも始めてみました。がんばります。監督生の名前は「カミヤマ」です。(『魁!クロマティ高校』)

ツイステをプレイした人、一度『魁!クロマティ高校』を読んでみてください。ビックリするほど同じ世界観なので……。


1章

不思議の国のアリスで始まるところが、不思議の国にやってきてしまった監督生の話の始まりとしてぴったりだなと思いました。グリムもダイナのポジションとしてピッタリ。
原作のチェシャ猫は「どこに行きたいかわかってないならどの道を選んでも同じ」的なことを言うんだけど、ツイステのこの先の話にも繋がってそう。

不思議の国のアリスって別にきちんとしたストーリーもないし、そもそも夢の話だからわけ分からんことばかり起こるし、話自体に意味のない作品なので、それをきちんとしたストーリーにするだけでも大変だろうなぁと感じました。

トレイ(クローバー)のミスで女王の怒りを買うところもいいね。
まさかのオイスターネタもあって嬉しい。オイスターソースってセイウチに全滅させられるカキちゃんが元ネタだよね?まさかカキちゃんによってリドルのタルトが全滅させられるなんて……




2章

話がまさにスカー様でめちゃくちゃ嬉しかった。
これまで自分の立場のせいで何事も成せなかったレオナにとって、マジフト大会の勝利って自分が成せる最大の出来事だったのかもしれないと思いました。そう思うと、「これしきで変わるわけない」「俺たちが変われるわけない」と諦めて馬鹿にしたような言い方をしたのも自己防衛なのかなと思ったり。

スカー様って最期はハイエナに食い殺されるんだけど、それも自分をシンバに命乞いをするときに「全てハイエナのせいだ」と雑な嘘を吐いたことが原因なんだよね。これまでめちゃくちゃ嘘吐きまくってたけど、最後に嘘が原因で身を滅ぼすスカー様(かっこいい)

高校の頃に課外授業でライオンキングを観劇したのですが、女子校だったこともあり帰りはみんなスカー様の話しかしてませんでした。やっぱり魅力ありますよね、スカー様。

レオナは幻滅されながらも寮長として慕われ続けているので、散々なことを言いながらも嘘は言わなかったことが大きな違いだったんでしょうか。

また、私はおじたんとしての立場好きだけど、これマジで人にとっては地獄設定だなと思いました。
でもなぁ。「周りの存在で自分の野望が潰える」ことはあれど、「自分の野望を叶えるために周りの存在が邪魔になる」のはやっぱり違うと思うんだよなぁ。レオナの想像つかないところで兄も苦労しているに決まっているのでね。

ちなみに、ライオンキング2を見たことない人はぜひ見てみてください。眠らせる気のないララバイ大好き。
私の友人は高校の体育の授業でライオンキングを見たらしいです。なんで??





3章

アズール氏はアースラ様だけど、家庭の愛情はしっかりあって居場所があったことがちょっと救われました。1・2は家に居場所がなかったので。マヨネーズ唐揚げ醤油バター丼とか食べてたんかな。
先の話だけど、6章で「陸に行きたかった」と言って団体から補助を受けて陸にやってきたことを知り、アリエルの要素も入ってることに感動しました。よく見て…素敵ね…(でもアズールは20個あっても何一つくれない)

アズール氏の条件のためにやった監督生の行動が「3日後の日没までに王子であるレオナのところに転がり込んで奔走する」なところ、めっちゃくちゃリトルマーメイドなんよ。
ジェイドとフロイドの唆し方も、アズール氏の契約詰め寄り方も既視感ありました。私もこないだ知り合いからマルチ商品押し売られそうになった時あんな感じだったし…。

立ち位置的にジャックがセバスチャンorフランダーなのちょっとかわいいですね。(よく聞け監督生!オクタヴィネルの世界は最悪だ!)

最後、契約書が「砂になる」のもね。人魚姫は泡になって消えたからかなと考えるなどしました。





4章

まずもって、3章では「なんでも願いを叶える」アズール氏がアースラ様の立場だったけど、4章は味方になることで「なんでも願いを叶える」「万能の力を持つ」アズール氏がジーニーの立場になるのがうま過ぎてビビる。

才能を飼い殺しにされていたジャミルと引き立てられていたことに気づかないカミル。「カミル/サルタン王を追い出したい理由」が「いなくならないと自由になれない」と考えたジャミルと、「いなくならないと国を自分のものにできない」と考えたジャファーの違い、面白いですよね。そこを突くとジャミルの願いってジーニーと同じだったんだな。

「これから忖度なしで友達として競おう」というカリムの提案に「お断りだ、お前のことは大嫌いだ」と返すジャミルもなかなか衝撃でした。でもまぁジャファーはサルタン王と友達にならないよね。

私はカリムに近い考えなので友達でいいじゃん!と思ったのですが、これもまさに「自分次第で相手の気持ちを変えられる」と思っている自己中で傲慢な考え方なんですよね。相手を好きになるかどうかはその人次第なのに、「きっと友達になれる」というカリムの考えを傲慢だと表現したんだろうな。
「フレンドライクミー」で「(最高の)友達」と何度も出てくるのにね、この二人はね、、いやでも最高の友達になってほしい(傲慢な願望)


関係ないけど、スカラビアのパンツの模様(炎)が打首獄門同好会のグッズに激似。生活密着型ラウドロックのリズムで踊ろう。
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5章

ヴィル様がとんでもなくかっこよ〜い。私はどうしても努力が結果に結びついてほしい・努力が報われるべきと考えてしまうのですが、どんなに努力しても「美」の冠はネージュの手に渡る、それでも努力を続けるヴィル様が孤高に美し過ぎました。女王もそんな気持ちだったんだろうなと。
嫉妬のあまり、というよりも、己の努力でどうにもならないことの解決策があのリンゴジュースだったんですね。

あとルークが狩人ポジションなのも面白い。悪事はできる限りしたくないけれど、出過ぎたことはしないし、嫌われることもわざわざしない。ずっと中立な立場で一歩下がって俯瞰して見ているところが良かったです。
エペルもかわいい。ムキムキになってほしい。
太郎もかわいい。ガー研の繁栄を祈るばかり。

ネージュくんのヤッホーってそんなに民衆に刺さるか??と思ったけれど、私も菅田くんや神木くんや板垣くんがヤッホー歌ってたらるんるんになっちゃうもんな。




6章

ヘラクレスってあまり覚えていないんだけど、ハデス様はコミカルだった気がするのでイデアが少し他とタイプが違うのもそういうことかなと思いました。
ハデス様ってマレフィセントとなんか関係あったと思うけどあれってなんだっけ???覚えている方教えてください。

地下深くにある冥界を研究施設に準えてあるのいいね。
個人的に、神話や宗教などの思想の世界は、科学・工学とは反対に位置しているものだというイメージがあるので「神話の世界の話であるハデスの話題が最先端技術の中で繰り広げられる」のが面白かったです。(そもそも魔法の話だから違うベクトルになるかもだけど)

イデアが普通の生活に近づいた」のはヘラクレスだし、「オルトが人間に近づいた」のはピノキオだし、「ずっとそばで見守る」のはベイマックスだし、とんだハッピーライドな章だよ……(ハッピーライドって、”ハッピーライド”という割にえげつない回り方するよね)

ヘラクレスの記憶が曖昧だから悔しい。ちゃんと作品見直してまた出直したい。
エペルエースデュースあたり、ポテチ食べた手でコントローラー握って怒られてそう。





みんな愛おしい

リドルにとっては居場所を与えてくれるアズールの生い立ちが羨ましいだろうし、レオナにとっては自己投資をしてくれるリドルの生い立ちが羨ましいかもしれないし、ヴィルにとっては天性の明るさを持つカリムが羨ましいかもしれないし、、、みたいなことを考えていました。
完璧に見える人も決して完璧ではないし、どうにも手に入らないものに憧れながら、努力して補っているんだと思うと愛おしくなりました。

元ネタファシリエがいたの嬉しかったです。ファシリエの企み大好き。
友人はウギーブギーを恋しがっていました。でもあいつの中身虫なんだよなぁ…。


余談

何も知らない頃にツイステの寮の元ネタを予想した際、ヘラクレスが全く出てこず「プーさん寮」と答えました。100エーカーにヴィランはいない。
突然嵐に見舞われてしまい、オンボロ寮が雨漏りで水浸しに。そこへ突然ズオウとヒイタチが現れてオーバーブロットした人たちが連れて行かれる。
その先にはハチミツを抱えたイデア氏が…。


誰か続き描いてください。
すでにあったら教えてください。