セロリ案件

世界を征服しようぜ

月光くんとドラえもん

越知月光は、中1の頃に飼い始めた猫とお揃いにしたくてメッシュをいれた。
青いメッシュということは青い猫。
そう、越知月光が飼い始めた猫はドラえもんだったのだ。

月光くんとドラえもん


中1の越知月光のところにやって来たドラえもん
越知月光は特に問題点もなくドラえもんの助けがいるようなことは何もないのでただただ仲良く暮らすだけの二人となる。

言葉数の少ないツキさんはメッシュを入れた理由について「猫とお揃いにしただけだ」と言うだけなので、周りは青い猫=ドラえもんとは思っていない。だって越知月光がドラえもんと暮らしているなんて思わないから。
毛利寿三郎も「青い猫でも飼っとるんですか?」と聞いたら「ああ」とだけ返されたので、勝手にロシアンブルーとかかな〜と思い込んでいる。

ある日、寿三郎は越知家にお邪魔する。東京・神奈川間なのでそんな遠くないだろう。
手土産のプリンを片手に「ご両親いてます?せっかくなんでご挨拶したくて」と話す寿三郎。お世話になっている相手だし本人もコミュ力高いし懐に入るのがうまい男なのでまぁ自然にそんな話をもちかけるのだが「両親は不在だ。猫がいるから猫に渡してくれ」とさも当たり前のように返される。
この時点で寿三郎的には(ツキさんが冗談を…???)とはてなが浮かんでいる。冗談を言っている雰囲気もないし、熱でもあるのか、と訝しむうちに家へ到着。ちなみにツキさんの中で猫=ドラえもんなので「ドラえもんに渡したら喜ぶだろうしみんなでコーヒーでも飲もう」と思っている。この時点でかなりズレているのだ。

「ただいま」という越知月光の声に「おかえりなさい」という元気のいい声。
誰もいないはずでは…?と不思議に思っている寿三郎の前に、笑顔のドラえもんが現れる。
君が寿三郎くんだねぇ、話はいつも聞いてるよ、とニコニコと話すドラえもん。宇宙猫の顔になる寿三郎。

越知月光の家に当たり前のように住んでいるドラえもん
「ツキさん何ですかその生き物」と聞くが「ドラえもんだが」と返すし「猫やないやないですか」「ドラえもんは猫だろう」と返される。「青い猫ってロシアンブルーとかやないんですか」と聞いてみると「ロシアンブルーはグレーだろう」と正論を言われる。
そう、ロシアンブルーはグレーなのだ。

毛利からするとロシアンブルーを青い猫に分類する方がドラえもんを青い猫に分類するよりは自然なことなのだが、越知月光は感性が違うらしい。
「猫に渡してくれ」と言われた言葉を思い出して「これ、プリンなのでよければ」と言ってドラえもんに渡したら「ありがとう!あとでコーヒー淹れてもっていくね!」とニコニコ笑顔で返された。
ドラえもんは、コーヒーも淹れてくれるのだ。
「ツキさん家の猫ってコーヒーも淹れてくれるんすか」と言うと「普通だろう」とのこと。
越知月光の普通と毛利寿三郎の普通は違うのだ。

寿三郎くんとドラミちゃん


ちなみに毛利寿三郎の家にやってくるドラミちゃんまで妄想した。
ドラえもんと仲良く楽しく暮らすツキさんを見て寂しく思っていると「寿三郎さん、そろそろツキさん離れしなきゃ」とドラミちゃんに言われる寿三郎。ドラミちゃんは優しいので寿三郎の世話を見てくれるのだ。
恋人であるドラ・ザ・キッドとデートするドラミちゃんを尾行する寿三郎に付き合わされる越知月光は「個人の自由だろう」と言いながら一緒に来てくれる。



ドラえもんといろんな冒険をするんだろうな、越知月光。
きっとタケコプターに髪の毛が絡んだり、着せ替えカメラで服を用意したり、ガリバートンネルで小さくなって合宿所の犬に追われたりするんだろうな。
もしかしたらビッグライトで足が長くなったのかもしれない。タイムパトロールに「なんだその足の長さは!?違法してるんじゃないか!?」とつかまったこともあるかもしれない。どんなトラブルが起きても「さして問題はない」と言っていた越知月光も、バイバインで増えまくる栗まんじゅうは「さすがに脅威だ…」と思うのではないか?



ドラえもんと越知月光が仲良く暮らしている姿を思い浮かべてはあまりのかわいさにクゥ…となっていたのに巷では全く見かけない。
みなさんもっとドラえもんと越知月光、ドラミちゃんと毛利寿三郎のことを呟いてください。